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整骨院の先生から見た四十肩・五十肩が治らない原因
このような症状でお困りではありませんか?
・肩の痛みが3ヶ月以上続いている
・洗濯物を干すのが辛い
・服の脱ぎ着がしんどい
・寝ていて肩の痛みで何回か起きてしまう
・整骨院・整体・病院に行ったけどマッサージと薬だけ
こんにちは!L.A.整体・整骨院 高崎院です!寒くなり始める頃になると四十肩・五十肩の患者様が増えたり、痛みが強くなったりします。そこで今回は四十肩・五十肩が長引いてしまう原因と対処法を書いていこうと思います!
四十肩・五十肩(肩関節周囲炎)は、主に中年期以降に発症する肩の痛みと可動域制限を伴う疾患で、日本では「四十肩」や「五十肩」としてよく知られています。この状態が長引き、慢性化する原因について、エビデンスを交えながら解説します。肩関節周囲炎の治療が難航する背景には、さまざまな要因が関与しており、それを理解するためには肩の解剖学や病態生理学、さらにリハビリテーションの観点からの知識が必要です。
1. 肩関節の解剖と機能
肩関節は人間の体で最も可動性が高い関節であり、肩甲骨、上腕骨、鎖骨、および肩峰など、複数の骨と関節を含む構造体です。特に重要なのが肩甲骨と上腕骨で形成される肩関節(肩甲上腕関節)です。この関節は非常に大きな動作範囲を持つ反面、安定性が低く、腱板や靭帯、筋肉など、軟部組織に依存して安定性を保っています。
四十肩はこれらの軟部組織の炎症、損傷、または拘縮が原因で生じることが多く、可動域の制限と痛みを引き起こします。この病態は腱板の摩耗や滑液包の炎症、関節包の硬化などが関与しており、これらが長期化することで症状が治りにくくなることがあります。
2. 四十肩が治らない原因
四十肩が慢性化する原因として、以下の要因が考えられます。
2.1 炎症の持続
四十肩の初期段階では、肩周囲の炎症が主な症状となります。この炎症が持続すると、滑液包や腱板にダメージが蓄積し、関節の可動域制限が進行します。慢性炎症が起こると、修復が遅れ、組織が瘢痕化することがあります。
エビデンス:
- 慢性炎症の病理学では、長期的な炎症反応が組織の再生能力を低下させ、正常な組織が瘢痕組織に置き換わることが知られています (Gabay & Kushner, 1999)。
- 腱板損傷に関連した研究では、腱板の繰り返しの炎症と修復の失敗が、腱板の機能不全やさらなる損傷を引き起こすことが示されています (Yamaguchi et al., 2001)。
2.2 不適切なストレッチや運動をしている
不適切なストレッチや運動をしていたり、運動開始の遅延も四十肩が治らない原因となります。四十肩では、適切な可動域を確保しつつ、痛みを緩和するための運動やストレッチが重要ですが、痛みのために運動を避けることが、さらなる可動域の悪化を招くことがあります。また、過度な運動も関節や周囲の組織を損傷し、症状を悪化させる可能性があります。
エビデンス:
- 非外科的治療の有効性を調査した研究では、リハビリテーションが適切に行われない場合、症状の改善が遅れ、可動域の回復が妨げられることが報告されています (Page et al., 2010)。
- リハビリテーションのタイミングについても、早期の動作開始が四十肩の改善に重要であることが示されており、遅れると拘縮が進行する可能性があるとされています (Wang et al., 2016)。
2.3 生活習慣と肩の使い方
四十肩は、日常生活での肩の使い方や姿勢にも大きく影響されます。特に、長時間のデスクワークやスマートフォンの使用など、肩を前屈させた状態が続くと、肩甲骨周囲の筋肉が硬直し、関節の動きが悪くなることがあります。また、姿勢の悪化が肩の可動域を制限し、四十肩の回復を妨げることがあります。
エビデンス:
- 姿勢の悪さと肩の痛みとの関連性を調査した研究では、デスクワークや携帯電話の長時間使用が肩関節の柔軟性を低下させ、四十肩の症状を悪化させることが示されています (Cagnie et al., 2010)。
- 不適切な肩の使い方が肩甲上腕リズムを崩し、結果的に肩関節に過剰な負荷がかかることも、四十肩の回復を遅らせる要因とされています (Ludewig & Cook, 2000)。
2.4 加齢と代謝機能の低下
四十肩は中年以降に発症しやすく、これは加齢による代謝機能の低下とも関連しています。加齢とともに腱板や関節包の柔軟性が低下し、再生能力が衰えるため、損傷した組織の修復が遅れ、治療が難航することがあります。また、血流の低下やコラーゲンの質の変化も、肩の組織の修復能力に影響を与える要因です。
エビデンス:
- 加齢と筋骨格系の変化についての研究では、加齢が腱や筋肉の柔軟性を低下させ、四十肩や肩関節周囲炎のリスクを高めることが示されています (Kumar et al., 2010)。
- 血流の低下も加齢に伴い、肩の治癒を遅らせる要因として挙げられ、特に腱板に対する血流の不足が組織の再生を妨げることが報告されています (Tempelhof et al., 1999)。
2.5 ストレスと心理的要因
ストレスや心理的な負荷も、四十肩が治らない原因の一つとして考えられています。痛みに対する恐怖や不安がリハビリへの積極性を低下させたり、慢性的な痛みがうつ状態や不安障害を引き起こすこともあります。心理的な負担があると、筋肉が緊張しやすくなり、肩の柔軟性が低下する可能性があります。
エビデンス:
- 痛みと心理的要因についての研究では、慢性的な肩の痛みがうつや不安を引き起こし、さらなる痛みの悪循環を作り出すことが示されています (Linton & Shaw, 2011)。
- 心理的ストレスが筋肉の緊張を高め、肩関節の動きを制限する要因になることも報告されており、リラクゼーションやストレス管理が重要な治療手段となることがあります (Hägg et al., 2003)。
2.6体幹の低下
肩の問題であるため、その治療や予防には肩周囲の筋肉や関節のケアが重要であると考えがちですが、実は体幹の筋肉や機能が肩関節に大きな影響を与えることが研究によって明らかになっています。体幹と肩関節は、解剖学的にも機能的にも深く関連しており、体幹の機能が四十肩の発症や回復に影響を及ぼすことがあります。四十肩・五十肩と体幹についてはまた機会があれば詳しくご説明しますね。
3. 治療が難航する場合の対策
四十肩が長引く場合、適切な治療アプローチが必要です。以下の方法は、症状が改善しない場合の対策として有効です。
3.1 ストレッチとエクササイズ
肩関節の可動域を改善するためには、適切なストレッチとエクササイズが必要です。特に、肩甲骨周りの筋肉を動かし、肩関節の動きをサポートする筋肉を強化することが重要です。これは、肩の安定性を高めるとともに、関節の拘縮を防ぐ効果があります。
3.2 薬物療法
四十肩の治療には、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)やステロイド注射が用いられることがあります。これにより、炎症や痛みが軽減され、リハビリテーションの効果が向上することが期待されます。
3.3 リラクゼーションとストレス管理
心理的ストレスが四十肩に与える影響を考慮し、ストレス管理やリラクゼーション法を取り入れることが重要です。ヨガや深呼吸、マインドフルネスなどが、筋肉の緊張を緩和し、肩の可動域を改善するのに役立つ場合があります。
3.4 専門的なリハビリテーション
リハビリテーション専門家による指導のもと、段階的に運動療法を行うことも重要です。特に、四十肩の慢性化を防ぐためには、個別にプログラムを作成し、痛みと可動域の制限に合わせた運動を行うことが推奨されます。
3.5 骨格・骨盤の調整
肩に関係ないように考えられますが、身体のバランスが崩れることで筋力のバランスも崩れます。慢性化している場合、根本に体が歪んでいることだったり歪んでいることで筋力のバランスが崩れ肩周辺の筋力が低下していたり体幹の筋力が弱くなっている可能性は十分にあります。
以上のように、四十肩が治らない原因には、炎症の持続、リハビリテーションの遅れや不適切な運動、加齢、心理的要因など、複数の要因が絡み合っています。それぞれの要因を適切に対処することで、症状の改善が期待できます。
まとめ
いかがだったでしょうか?
四十肩は原因が様々で、原因により解決策も様々です。まずは治らない原因を見つけることが先決です。そして、原因は一つだけということはないと現場で感じています。四十肩の再発率は3~5%と決して高くはありませんが、完全に治らないで終わってしまっている方がほとんどです。痛みはないけれど肩の可動域に制限が残ったままだったり、負荷が高いと痛みが発生しやすかったりします。なのでしっかり原因を見つけて根本から治すことで不安なく生活を送れるようになりますので、あきらめずに治しましょう!
L.A.整体・整骨院 高崎院で行う施術の流れ
①丁寧な問診と検査
一般的な治療院では、患者様のお話をサラッと聞き、そのままササっと施術に入ってしまう院も少なくないと聞きます。
しかしL.A.整体・整骨院 高崎院では、症状とお悩みに合わせた最善の解決策を見つけるために、施術に入る前にヒヤリングと検査に、しっかりと約30分前後の時間をかけております。
これにより四十肩・五十肩による痛みの原因を見逃すことなく、原因となっている部分に適切にアプローチできるようになるのです!
②ご説明
全てをお任せしていただくことは嬉しいことですが、どんなに素晴らしい治療でも悪化させる要因があれば繰り返してしまう可能性は高くなります。ですのでまずは、ご自分のお体の状態を知っていただきます。理由は「施術家」と「あなた」が一緒に良くしよう!と思えない限り改善の効果は見込めないからです。
③施術
長年の経験と施術の積み重ねによりLA整体・整骨院が作り上げた独自の骨格矯正で、身体の土台となる骨盤や骨格を綺麗な状態に整えます。特に痛みの原因となりやすい骨格や骨盤の状態を整えることで、身体に余計な負担がかかることなく、身体全体の血行なども改善され筋肉も柔らかくなります。これにより元の痛みが取れるだけでなく、痛みが再発しにくいお身体を手に入れることができるのです。
④症状ごとに合わせた電気治療をご提案
来院された際は痛みが強く、筋肉にも炎症を起こっている場合がほとんどです。
LA整体・整骨院 高崎院では、患者様の症状に合わせて使える電気治療器をご用意しております。症状に合わせた適切な電気治療により炎症を抑え、筋肉にも柔軟性を取り戻していきます。これにより筋肉の炎症が抑えられ、痛みが一気に引いていくことが分かると思います!
⑤施術後の変化を確認
LA整体・整骨院の施術では1回でも大きく変化が出ることも珍しくありません。
施術後には、患者様と一緒にどれくらい状態が変化しているのかをチェックしていきます。
⑥お身体の状態説明と、今後の治療計画のご提案
一通りの施術が終了しましたら、最後に施術後のお身体の状態変化の具合を踏まえたお身体の状態の説明をさせて頂きます。
さらに今後の施術の見通しや通院計画なども分かりやすくご説明させて頂きます。
L.A. 整骨院 整体院
高崎院:〒370-0073 高崎市緑町1-2-5 Tel:027-370-4976
メディカルジム:高崎院併設
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