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ぎっくり腰の原因は?|L.A.整骨院
ぎっくり腰の正式名称は、腰部捻挫、腰部挫傷と呼ばれます。実は、病院や整形外科でぎっくり腰の原因の特定は困難とされています。
なぜなら病院や整形外科などの医療機関では、レントゲンやMRIなどの精密検査はできますが、これらが診るのは骨や椎間板の異変や変性で、筋肉や周辺組織の炎症を診ることができません。
つまり痛みの原因が何かは特定できていないのです。
ぎっくり腰は、重い椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症などの手術が必要となる症状とは違い、骨自体が変形したりする症状ではなく、突然、骨盤から腰椎付近に負担が掛かることで生じる一時的な筋肉、関節、神経への刺激、炎症になります。
ぎっくり腰を発症するタイミングは様々ですが、「重い物を持ち上げたとき」「起床時立ち上がろうとしたとき」など腰に負担がかかった時や「顔を洗おうとしたとき」「くしゃみをしたとき」などであまり腰への負担がないときでも起きてしまったりします。ぎっくり腰は誰にでも起こる可能性はあります。
ぎっくり腰が起きてしまう根本原因は、腰の不安定さにあります。ぎっくり腰を起こしやすい方の傾向として、背筋や腹筋の筋肉の柔軟性、筋力低下、姿勢の悪さが目立ちます。こういった方は、慢性的な腰痛持ちである事が多いです。
腰の土台となる骨盤がしっかりと安定し、そこから綺麗なS字を描く背骨が伸びている方は、ぎっくり腰を起こす可能性がぐっと低くなります。
ぎっくり腰にならないために必要な事は?|L.A.整骨院
「骨格のバランス」「インナーマッスル」の機能向上がポイントになります。
「インナーマッスル」は理学療法士が得意分野とする「運動療法」、医師・アスレティックトレーナー・私たち柔道整復師が得意分野とする「スポーツ医科学」に基づく用語、考え方になります。
1つ目の骨格のバランスとは、負担が少なくするには骨格の歪みを整えるだけでなく支える筋肉を、式で表すと「負担がない=骨格のバランス×支える筋肉」となります。
バランスが良い状態とは、単に真っすぐになれば良いという訳ではありません。
筋肉は多くの筋繊維の集合体で出来ています。この筋繊維一つ一つの発揮できるパワー(筋肉の伸縮する力)が出せる状態が負担のない良いバランスということになります。
筋肉の力は、神経から筋肉に放出されるアセチルコリンと言われるホルモン分泌量が影響します。このアセチルコリンの分泌量に問題があると、本来出せるべき力を出せない状態となってしまいます。アセチルコリンが出やすくするには骨格のバランスを良くする必要があるのです。
2つ目のインナーマッスルとは、無意識に重力に勝てる筋肉です。身体の傾き、手足の動き、身体に加わる抵抗感、重量の把握が無意識にできるのはインナーマッスルがあるためです。骨格が崩れると、腰を支える身体の各部位の筋力にばらつきが出てきます。
筋力にばらつきが出てくると正しい姿勢、正しい身体の使い方(関節運動、腱の動き、筋肉の動きなど)が出来なくなり、一部の筋肉に負担が掛かります。
結果的に骨格が歪む状態となり、慢性的な腰痛を生じやすい身体へとなってしまいます。
またインナーマッスルが衰えると、関節の動き、筋肉の動き、姿勢の傾きを正常に認識できなくなり、身体を正しい位置、動きに戻そうとする修正機能が働かなくなります。
執筆監修:L.A.整骨院・整体院 院長 松沼秀文