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実は危ないかも?!中腰姿勢で痛いときの原因は?
こんにちは!
LA整体・整骨院 高崎院です。
今回は中腰姿勢による腰痛の原因とその鑑別、対策法について話そうと思います。
はじめに、腰痛は現代人の代表的な身体的悩みのひとつであり、特に中腰姿勢を取る場面で痛みを感じる人は多いです。中腰は日常生活や職業動作において頻繁に取られる姿勢ですが、この姿勢が腰椎やその周囲の構造物に継続的な負担を与えることにより、様々な病態を引き起こすことがあります。腰痛の原因には筋・筋膜性の一過性のものから、構造的な疾患まで多岐にわたりますが、本稿では特に「腰椎椎間板ヘルニア」「脊柱管狭窄症」「腰椎すべり症」の3疾患に焦点を当て、それぞれの原因、症状、鑑別法、対策法について説明させて頂きます。まずは、中腰姿勢と腰痛の関連性について説明していきます。
中腰姿勢は腰椎前弯を強制的に減少させ、椎間板内圧を高める姿勢です。この姿勢を長時間維持することにより、椎間板の変性や突出、靭帯の肥厚、神経圧迫などが進行しやすくなります。また、体幹支持筋群の疲労により腰椎の安定性が損なわれ、構造的な障害を助長します。加えて、加齢や生活習慣に伴う脊椎の変化が、これらのリスクを高める要因となります。さらに、屈曲姿勢は椎間板の髄核に対して後方への圧力を増加させ、ヘルニアの発生や悪化を促進する可能性があります。
では、これから先程あげた3疾患について説明させて頂きます。
参考HP:日本整形外科学会
1. 腰椎椎間板ヘルニア

ヘルニア 腰痛
病態と原因
椎間板は、椎体間のクッションとして働き、弾力性と荷重吸収性を持つ組織です。加齢や外傷、繰り返しのストレスにより、線維輪の弾性や強度が低下し、髄核が外側に突出しやすくなります。
また、中腰姿勢では椎間板に対して圧力を集中させ、髄核の突出を促進します。特に長時間の屈曲姿勢は、線維輪の破裂や亀裂を引き起こし、髄核の一部が後方または側方に突出しやすくなります。椎間板内の髄核が線維輪を突き破り、神経根を圧迫することにより発症します。20〜50歳代に多く、急激な前屈動作や重量物の持ち上げ動作が契機となります。
症状
•急性の腰痛
•片側の下肢への放散痛(坐骨神経痛)
※坐骨神経痛:お尻や太もも、ふくらはぎに痛みやしびれが放散することもあります。
•感覚異常、しびれ、筋力低下
•咳嗽や排便時に疼痛が悪化
•重症例では、排尿・排便障害や下肢の著しい麻痺が現れることもあります。
鑑別法
•SLRテスト陽性(下肢を上げると疼痛が誘発される)
•反射の減弱(アキレス腱反射・膝蓋腱反射)
•腰痛に加え、坐骨神経痛のような下肢の痛みやしびれがあるか
•MRIやCTなどの画像診断により、椎間板の突出や髄核の位置、神経根の圧迫の有無を確認します。特にMRIは軟部組織の詳細な描出が可能であり、突出の範囲や神経への圧迫の程度を正確に把握できます。これにより、臨床症状と画像所見を総合して診断を確定します。
対策法
•保存療法:安静、NSAIDs、理学療法(牽引・温熱)、コルセット装着
•運動療法:体幹深部筋(多裂筋、腹横筋)の強化や姿勢改善指導により、腰椎の安定性を高める
•手術療法:保存療法で改善しない場合や神経麻痺がある場合に椎間板摘出術などを実施
•体重管理:過体重は腰椎への負担を増加させるため、適正体重の維持が重要です。
•適切な荷重負荷:重い物を持ち上げる際は、腰を屈めず膝を使う持ち上げ方を心がけます。
2. 脊柱管狭窄症
病態と原因
加齢や変性、長期にわたる負荷や不良姿勢、外傷などの要因と相まって進行することで、靭帯の肥厚や椎間関節の変形、骨棘形成によって脊柱管が狭窄し、神経が圧迫される病態です。特に50歳以降に多く、徐々に進行していく疾患になります。
症状
•腰部の鈍痛
•下肢のしびれ(特に大腿前面やふくらはぎ、足の指にしびれやチクチク感が出現する)
•間欠性跛行(一定距離を歩くと下肢に症状が出て休むと回復する)
•前屈姿勢で症状が軽減
•重症例では歩行や立位時に筋力低下や脱力感がみられます。また、排尿・排便障害や下肢の著しい麻痺が現れることもあります。
鑑別法
•間欠性跛行を伴うか
•歩行テスト:後屈歩行で悪化、前屈で改善(カート徴候)
•MRI:最も有用で、脊柱管の狭窄範囲や靭帯肥厚、骨棘形成、椎間板の変性を詳細に評価でき、神経根の圧迫状態も明確に示されます。
• CT:骨性の変化や骨棘の詳細な評価に適しています。
•SLRテストは陰性であることが多い
対策法
•薬物療法:消炎鎮痛薬、NSAIDsや神経障害性疼痛に対する抗うつ薬や抗てんかん薬、血流改善薬など
•補助具の使用:装具(前屈保持型コルセット)や腰ベルトにより腰部の安定性を高め、負担を軽減する
•運動療法:有酸素運動、腰や下肢のストレッチ、体幹筋やコアマッスル(腹筋・背筋)の強化運動を行い、脊柱の安定性を高めます。特に前屈姿勢や腹筋・背筋の強化が有効です。
•姿勢の改善:長時間の座位や立位を避け、正しい姿勢を維持します。前屈姿勢や座位で症状が軽減することもあります。
•物理療法:温熱療法や超音波療法、電気刺激療法により痛みや筋肉の緊張を軽減します。
•手術療法:除圧術(椎弓切除)や脊椎固定術など。
•体重管理:過体重は腰椎への負担を増加させるため、適正体重の維持が重要です。
•適切な荷重負荷:重い物を持ち上げる際は、腰を屈めず膝を使う持ち上げ方を心がけます。
3. 腰椎すべり症
病態と原因
そもそもすべり症には椎弓の発育異常により発生する<先天性のすべり症>と加齢や椎間板の退行性変化に伴う椎間関節の不安定性から生じる<変性のすべり症>と外傷や骨折による<外傷性のすべり症>。また、リウマチ性疾患や感染症による骨の破壊で起こる<疾患性のすべり症>がありますが、今回は変性すべり症について説明していきます。
椎間板の退行性変化や椎間関節の不安定性により、椎体が前方に滑り出します。椎体が前方にずれることにより、脊柱管や椎間孔が狭窄し、神経根を圧迫します。また変性すべり症は女性に多く、中高年に好発します。
症状
•腰痛:持続的または断続的の鈍い腰の痛みが一般的です。痛みは長時間の立位や歩行、運動後に悪化することがあります。
•下肢のしびれや脱力感:特に坐骨神経に沿った大腿後面やふくらはぎ、足の指にしびれや感覚異常が現れます。
•間欠性跛行、坐骨神経痛
•運動障害:腰椎の可動制限、歩行速度の低下やバランスの崩れ、長距離歩行の困難さがみられることがあります。
重症例では、歩行時に足の脱力やふらつきが出ることもあります。また、排尿・排便障害や下肢の著しい麻痺が現れることもあります。
鑑別法
•腰椎X線側面像で椎体の前方すべりを確認
•動的撮影で不安定性を評価
•MRIで神経根圧迫の有無を確認
対策
•保存療法:コルセット装着、NSAIDs、安静。
•運動療法:体幹筋(腹筋や背筋)の強化による安定性の向上を目的とトレーニングやストレッチ。
•物理療法:温熱療法や超音波療法、電気刺激療法により痛みや筋肉の緊張を軽減。
•手術療法:脊椎固定術(スクリュー+プレート等)
•体重管理:過体重は腰椎への負担を増加させるため、適正体重の維持。
•適切な動作指導:重い物を持ち上げる際は、腰を屈めず膝を使う持ち上げ方や、正しい姿勢を指導。
日常生活における共通対策
姿勢の工夫
•物を持ち上げるときは腰ではなく膝を曲げて持ち上げる。
•長時間の中腰を避け、適宜休憩と姿勢変換を行う。
•デスクワークでは椅子の高さと姿勢を調整し、骨盤を立てる座り方を心がける。
体幹筋トレーニング
•ドローイン(腹横筋の収縮)
•プランクやブリッジ運動
•ストレッチ:腸腰筋やハムストリングスの柔軟性を保つ。
装具の使用
•コルセットは短期的には有効ですが、長期使用では筋力低下を招くため注意が必要です。
まとめ
中腰姿勢による腰痛は、単なる筋疲労だけではなく、腰椎椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、すべり症といった構造的な疾患が潜在していることがある。各疾患は発症年齢や疼痛の性質、下肢症状の有無などから鑑別が可能であり、MRIやX線などの画像診断と理学的検査が診断の確定に有効である。重要なのは、正しい姿勢の保持、体幹筋の強化、早期の医療機関受診であり、痛みを放置せず、適切な治療と予防策を講じることが、再発防止と生活の質の向上につながります!!
L.A.整体・整骨院 高崎院で行う施術の流れ
①丁寧な問診と検査
一般的な治療院では、患者様のお話をサラッと聞き、そのままササっと施術に入ってしまう院も少なくないと聞きます。
しかしL.A.整体・整骨院 高崎院では、症状とお悩みに合わせた最善の解決策を見つけるために、施術に入る前にヒヤリングと検査に、しっかりと約30分前後の時間をかけております。
これにより原因を見逃すことなく、原因となっている部分に適切にアプローチできるようになるのです!
②ご説明
全てをお任せしていただくことは嬉しいことですが、どんなに素晴らしい治療でも悪化させる要因があれば繰り返してしまう可能性は高くなります。ですのでまずは、ご自分のお体の状態を知っていただきます。理由は「施術家」と「あなた」が一緒に良くしよう!と思えない限り改善の効果は見込めないからです。
③施術
長年の経験と施術の積み重ねによりLA整体・整骨院が作り上げた独自の骨格矯正で、身体の土台となる骨盤や骨格を綺麗な状態に整えます。特に痛みの原因となりやすい骨格や骨盤の状態を整えることで、身体に余計な負担がかかることなく、身体全体の血行なども改善され筋肉も柔らかくなります。これにより元の痛みが取れるだけでなく、痛みが再発しにくいお身体を手に入れることができるのです。
④症状ごとに合わせた電気治療をご提案
来院された際は痛みが強く、筋肉にも炎症を起こっている場合がほとんどです。
LA整体・整骨院 高崎院では、患者様の症状に合わせて使える電気治療器をご用意しております。症状に合わせた適切な電気治療により炎症を抑え、筋肉にも柔軟性を取り戻していきます。これにより筋肉の炎症が抑えられ、痛みが一気に引いていくことが分かると思います!
⑤施術後の変化を確認
LA整体・整骨院の施術では1回でも大きく変化が出ることも珍しくありません。
施術後には、患者様と一緒にどれくらい状態が変化しているのかをチェックしていきます。
⑥お身体の状態説明と、今後の治療計画のご提案
一通りの施術が終了しましたら、最後に施術後のお身体の状態変化の具合を踏まえたお身体の状態の説明をさせて頂きます。
さらに今後の施術の見通しや通院計画なども分かりやすくご説明させて頂きます。
L.A. 整骨院 整体院
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メディカルジム:高崎院併設
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